東芝の2019年3月期第1四半期(2018年4~6月)決算発表

8月8日、東芝が今年度4月から6月までの3か月間にかけての決算発表を行った。
当期純利益は1兆円超と極めて好調だが、その実態は将来に強い不安を感じさせるものだった。

 

売上高、営業損益は共に大減少

簡単に営業戦役を見ただけでも、売上高は約9000億円から約8500憶円弱までの減少、本業の損益である営業損益は132億円から7億円の大減少だ。7億円という数字はもはや誤差の範囲として、実質的には本業では利益が出ていないと言っても良いレベルだ。

 

しかし、本業以外の所で1兆円近い利益が発生している。
これは6月に米投資ファンドのベインキャピタル等に売却された東芝メモリの売却利益だ。
年間利益4000憶円の優良企業であり、稼ぎ頭であった東芝メモリの売却は、東芝としては遺体が、資金調達や今後の設備投資を考えるとやむを得なかった形だろう。

 

 

焼け石に水ではないか

しかし、営業損益の変動を見てみると、「売価ダウン」と「増減収」というまさに本業の部分の利益減少が75億円あり、極めて厳しい段階だ。今回は固定費削減によってなんとか7億円の営業損益を確保はしたが、焼石に水の様にも見えてしまう。

 

セグメント別の業績予想もことごとく減少

今年度通期における東芝の各セグメント業績予想、すなわち商品・業界別の業績予想もかなり厳しい状態だ。各セグメントの中でかろうじて17年に比べて増収しそうなのはインフラシステムソリーションだが、中身は東芝エネルギーシステムズ株式会社からの事業移管による売り上増加と、公共の仕事だ。本業としてはかなり厳しい。

 

今回の東芝の決算は、今後の東芝に不安を感じさせる決算だった。
他のメーカーが徐々に復活をし始めている中で、震災以降苦戦が続いている東芝だが、日本を代表する企業の一角であることは間違いない。東芝の復活を多いに期待したい。